夫の実家は代々続く旧家の本家で、それ故(?)いろいろと嫁入りの行事があります。
たとえば、結婚式の後、新婦とその家族が新郎の実家に出向いて、新郎方の親族や近所の方々(村親戚っていうらしい。こういうのも新興住宅地にはない風習)に挨拶する『嫁送り』っていうのがありました。
玄関前で“ぼっち笠”っていう菅の笠をかぶって、火をつけた藁の松明(今回は火つけなかったけど)を交差させたものを踏んで、用意された新しい草履に履き替えてから家の敷居をまたぐ、っていうことをやりました。
今まで履いていたものから新しい履物に履き替えることは、嫁入りして新しい環境に入ることを意味するんだって。
そんでもって、もうひとつ、村親戚の奥様方との顔合わせである『仲間入り』っていう行事がありました。
結婚式に出席するのはたいてい一家の主(=男の人)なので、こういう行事を通して奥様方とも面識を持つのが目的だそうです。
本当は結婚式の後すぐやるらしいけど、新婚旅行とかあったので昨日(大安)にやってきました。
料亭に村親戚の奥様方(10人くらい)をお招きして、はじめましてのご挨拶をして、お料理食べたりお酒飲んだりしながら親睦を深めるっていう行事でした。
この行事は、いわゆる『ご近所へのあいさつ回り』と同じ機能を持ってるそうです。
緊張しまくりだったけど、若い人もいたりしたのでちょっと安心しました。気さくな人もいて、いろいろお話できてよかったです。
今は2人で住んでるけど、いずれは家に入らなくちゃならなくなると思うので(長男だし…)、顔を合わせて挨拶しておくって大事やなぁと思いました。
というわけで、これにて嫁入り行事一通り終了です。
これからは村の行事とかいろいろ見て手伝って覚えていかないとなぁ…。ちょっと不安もあるけど、がんばります!