(この展示は、フラッシュさえたかなければ撮影OKなのだ)
“追善”というくらいだから、展示されてる絵はほとんどが死絵とよばれる絵です。故人をしのんで描かれた絵ってことね。なので(写真じゃちょっと分かりにくいけど)、だいたい衣装は死装束を表す浅黄色(ちょっと薄めの青緑色みたいな色)で、手には数珠を持ってるのが多い。こういうのが死絵の特徴なんですって(←去年歌舞伎の授業で習った)。
死絵なんだから、めったなことは言えないと百も承知ですが、それにしてもツッコミどころありすぎです、この展覧会。せっかくなのでバラしちゃいます。
左のほうの立て札に注目(クリックして拡大表示!)。
「三ツの川」
「是より極楽道」
い、行き先表示!?
何ですか、閻魔様のお裁きをすっとばしてさっさと極楽に行っちゃおうって魂胆ですか。そんな閻魔様を無視するようなことしたら、いくら人気役者といえど確実にばちがあたります。
明らかに、安らかに眠れてない感がひしひしと伝わってきます。
それにしても、左下の餓鬼(?)の「あきらめ」ってのは、何なんでしょう。
死人相手に、むしろそっちこそあきらめてやれと、この役者さんに同情します。
口上の席かと思いきや、観客は餓鬼たちです。
歌舞伎役者は、天国に行くにも地獄に行くにも口上を述べさせられるんですね。大変ですね。
八代市川団十郎の死絵。
生前もてまくっていたということがイヤでも分かります。
女に囲まれすぎです。
ていうか、左の絵のおばあちゃん、本人を前にして髪をつくろうなんて、いくらなんでもあからさますぎです。
右の絵、『見立涅槃図』というのですが(“涅槃(ねはん)”についてはこちら)、こんなに女に囲まれての涅槃だなんて、お釈迦様に失礼です。しかも、なんで猫まで泣いてるんだ!
他にもおもしろいネタはたくさんあったのですが、今日はここまで…。
気になる人は、千葉市美術館へ!ちなみに、この展示だけなら200円で見れちゃいます。一見の価値ありですよ!
よく見ると どこかおかしい 追善画 (byかずみ)
面白そう。
千葉でやってるんやなかったら見にい……かんかな、私は(をぃ)。
ツッコミを 入れるあたりは 関西人
せっかくだから 和歌山弁で
微妙に字余り。残念!
大阪におんねんから、NGKでも行っておいで。おっと、NGKって何?とか言ったら関西人の称号を剥奪するからね。日曜日のお昼の吉本をナマで見てくるのだ!レポよろしく♪
32歳で突然、大阪で自殺したんだよねぇ。江戸への義理立てとかという推測がされてるけど、とんでもない衝撃だよなぁ。