2012年04月06日

『こちらの事情』

森浩美さんの『こちらの事情』という本を読みました。
短編集ですが、とってもよかったです。

こちらの事情 [単行本] / 森 浩美 (著); 双葉社 (刊)

思春期の娘と父親の対立とか
母親の介護をめぐる兄弟の関係とか
息子になるはずだった命を流産で失った家族とか
養女として育ててくれた母との旅行とか
急逝した妻の遺品に思いがけないものを見つけた夫とか

切なかったり、哀しかったり、ほろ苦かったりするけれど、最後の一幕には必ず光や救いがあるお話ばかりです。
重松清さんの小説の雰囲気に似てるかも。
姉妹編もぜひ読みたいと思いました。

母親を施設に入れることになり、すまなそうにする息子に向かって母親が「お前は人様に後ろ指さされるようなことをせず立派に育って家庭をもった。それだけで十分親孝行だ。おまえの手は2つしかないのだから、いろんなものをたくさん持つことはできない。大事なものを持っていても、もっと大事なものができたら、先に持っていたものは手放さなきゃいけない。荷物を持つには順番がある。順番を間違えると、それは大事な荷物ではなく”お荷物”になってしまう。親に育ててもらったら、今度は子供を育てる。それが順番。今お前が大事にしないといけないのは家族と仕事。お前は娘のために一生懸命働けばそれでいい」と言った場面が印象的でした。こんなことを言える母親になりたいなぁ。


posted by かずみ at 22:33| Comment(2) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かずみちゃん、元気?
私もぼちぼちやってるよ〜

この本、すごく読みたくなっちゃった♪
今度本屋さんで探してみるー(^o^)
Posted by ゆっきー at 2012年04月06日 23:38
コメントありがとう!元気にしてるよ〜。ゆっきーちゃんも元気かな?
この間、ゆっきーちゃんに薦めてもらった『つるかめ助産院』も、とってもよかったよ。また面白い本があったらぜひ教えてね☆
Posted by かずみ at 2012年04月07日 15:11
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