2006年05月14日

歌舞伎ってけっこう人気あるのね。〜歌舞伎レビュー:五月大歌舞伎〜

入院されていた歌舞伎役者の市川団十郎さんが復帰したということで、なかなかの盛況ぶりを見せている歌舞伎座の五月大歌舞伎。チケットはとれなかったけど幕見なら…と期待して行ってみましたが、演目(歌舞伎十八番のひとつ、『外郎売』)、役者ともに注目されていたこともあって、発売の30分前に行ったらもうすでに定員オーバーでした。幕見とるなら最低でも1時間以上前から並ぶ必要があるようです。あぁ、残念。近くの新橋演舞場でも歌舞伎の公演があって、『夏祭浪花鑑』が見たかったのだけど、こちらもチケットは完売で、幕見制度はナシ。残念ながら、見ることはできませんでした。六月大歌舞伎のチケット発売が明日からなので、そちらにかけるしかなさそうです。

しかたないので、銀座を見学して(でも、あんまりたいしたことなかった…)、新宿に行ってきました。といってもお目当ては紀伊國屋書店。TIMEのバックナンバーと、洋書1冊と、コンピュータ関連の参考書を購入。今月の書籍費で買える本は、ここまでかな。いくらITがメジャーになっても、専門書はやっぱり高いのです。ちょっと困るわー…。



そういや今日、夜になって、全く見知らぬ人から電話がかかってきた。携帯さわってたので思わずとっちゃったら、かけた覚えもないのに「あなたから何度も着信がある」と言われたのよ。発信履歴はないのに!すぐにauに電話して、今調べてもらってるけど全然原因が分からないの。ほんまに気持ち悪いわー…。新手の詐欺とかだったらどうしよ。なんとかならんかねぇ(-"-;)

そんな一日でした。


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2006年04月28日

ブックレビュー:『春になったら苺を摘みに』

好きな作家は大勢いるけれど、梨木香歩さんは、最近特にお気に入り。
今週のはじめに、本屋さんでエッセイを見つけたので、早速読んでみました。今は、通勤に片道50分くらいかかっているから、わりとたくさん活字を追えるの。満員電車はstressfulだけど、自己啓発の時間がもてるのは、いいことかもしれない。

梨木さんのエッセイは初めて読んだんだけど、なんというか、すごい世界だった。言葉のひとつひとつが、凛としていて、誇らしげで。それから、エッセイの中には、いろんな深いテーマに対する哲学的な考察がなされていた。批判ではなく、同情でもなく、排他的でもなく、博愛でもなく。あれほど自分の意見をはっきり表明しておきながら、対する者への威圧や蔑みを感じさせない。なんとなく気高いものを感じて、ほんとうに、心から、すごいと思った。

「そうだ
共感してもらいたい
つながっていたい
分かり合いたい
うちとけたい
納得したい
私たちは
本当は
みな」
(「夜行列車」)

そう、そうなのよ。ほんとにそうなの。だけど、「でもそれは本当に難しく、その葛藤の中で生きることは疎まし」い時もある。生きることは、難しい。


でも、楽しい。私はそう思ってる。だから、生きていける。


明日は休日。博物館にでも、いこうかな?
posted by かずみ at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月27日

宝塚と上方演劇〜宝塚レビュー:『ベルサイユのばら』〜

宝塚に行ってきました!というか連れて行ってもらいました!ずっと行きたかってん。
しかも、演目はあの

ベルサイユのばら!

ものすごい人気で事前にチケットがとれなかったそうなので、朝ちょっと早めに出て劇場で並びました。チケット取るために並んだのとか初めてだったし、ものすごい雨が降っててけっこう濡れて大変だったんだけど、やっぱり友達と行くっていいね!1時間くらい、あっという間に過ぎちゃう。
しかも、ものすごくラッキーなことに、貸しきり公演で余ったB席のチケットをゲットできて、立ち見覚悟だったのに座って見られました♪

それにしても宝塚すごい!
劇場からして違うもん。内装だとか、オリジナルグッズだとか…ほんとに、夢の世界なんやな〜って思いました。衣装ももちろん華やかだし。
『ベルサイユのばら』は、言わずと知れた名作だけど、これを歌劇でやるって…ほんとにすごかったです。現実世界とかけ離れてるもん。そのかけ離れっぷりが大胆!夢の世界って、ほんとにそうですよ。ほんとに、見れてよかった〜!!sachi、ai子ちゃん、ほんとにどうもありがとー!!
次は『ファントム』だそうです。宝塚に詳しいai子ちゃんの説明聞いてたら、行きたくなったわ。東京でもやるんかなぁ。
あ、ちなみにai子ちゃん!それからふっちゃん!大阪松竹座の4月の花形歌舞伎は3月1日からチケット予約が始まりますよー。今回、第一部の『伊勢音頭恋寝刃』は特にラストが有名な演目(ちょっとグロテスクだけどね)。第二部の『お染の五役』では“早替り”がミドコロ、第三部は新作歌舞伎…と、なかなかにおもしろそうな演目がそろってます。3等席なら2000円で見られるよ!ただ、すぐに売り切れるから早めにチケットとったほうがいいよー。
chirashi_l.jpg
詳しくは、松竹座のHPにて☆
(ちなみに京都の南座では4月19〜25日に歌舞伎鑑賞教室があって、有名な『鷺娘』が上演されるよ!こちらは3月12日からチケット予約開始です)

公演のあと、sachi宅にお邪魔して、夕ご飯をご馳走になって(sachiのお母様、おいしいお夕飯をありがとうございました)、わいわいと夜更けまでしゃべってみたり。ai子ちゃんは月曜から仕事があるので帰ったんだけど、私はそのままお泊りさせていただきました。
友達の家に泊めてもらうって、あんまり経験ないからどきどきするしわくわくする。小旅行気分でウキウキでした。お風呂をいただいてからまた2人でしゃべって、3時ごろに寝ました。起きてる時間のとっても長い1日だったー。ほんとに楽しい1日でした。

朝起きて、朝ごはんをご馳走になって(朝から温かいスープだよ!感激!)、お昼前にお別れしました。帰りに、なんとお土産をいただきました。私がお世話になったのに…。おいしそうなチョコレートケーキとお菓子です。明日ゆっくりティータイムを楽しもう♪

sachi、ほんとにお世話になりました!どうもありがとう!


sachiと別れてから、ちょっと梅田で用事を済ませて、なんばにある「ワッハ上方」というところに行ってきました。NGK(なんばグランド花月)の前にある建物です。ここは、上方演芸の資料館で、漫才の歴史や偉人の紹介などがありました。吉本好きならぜひどうぞ!キレイに整理されていて見やすかったし、たくさんの貴重な資料も見られてなかなか楽しかったです。今度は吉本新喜劇をナマで見たいなぁ。


とっても充実した週末でした。楽しかった〜!
来週の日曜日には大阪を離れるので、それまでにまだまだ遊び倒します
posted by かずみ at 22:39| Comment(4) | TrackBack(1) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

博物館探訪2〜ミュージアムレビュー:奈良市杉岡華邨書道美術館〜

奈良に行ってきました。
ホントは国立博物館とか美術館とか行こうと思ってたんだけど、結局『奈良市杉岡華邨書道美術館』というところにかなりの時間を割いてしまい(あと、商店街でうろつきすぎて)、他の博物館には行けませんでした。残念。
でも、書道美術館はよかった!!現在、「華邨の書―古筆の散らしに学ぶ―」という企画展をしているのですが、この「散らし」というのがほんとに美しい。
わざとアンバランスに見せて、全体的に統一感がある。美意識とセンスがなきゃできないでしょうねー。すごかった。また、選んだ題材もなかなかでした。万葉集などの短歌や芭蕉、良寛などの俳句、あと、オリジナルと思われるものもありました。
とてもきれいな博物館で、作品がゆったり見られるように広いスペースをとって展示されていました。雰囲気もすごくよかったし、解説もしっかりしたものがついていて、大満足でした。書に興味のある方は一度足を運んでみてください。周りには書道関係の店もたくさんあるので、そちらも楽しめます。私は、小さい硯が欲しいなぁと思っていろいろ見て回ってました。なかなか値段のはるものなので、結局は買えなかったけど…。

その後、まるまるさん(父のイトコ)からメールで誘われていた、ギャラリーでのトークショーを見に行ってきました。今回は、outplaceというギャラリーで写真家のひらたゆうさんの写真展がひらかれていて、今日はそのひらたさんとまるまるさんのトークショーだったのでした。比較的小さいギャラリーでしたが、足もとの木張りの床がオシャレで、また、全体を白い壁で統一してるので作品がぱっと華やかに見えるなぁと思いました。トークショーは1時間ちょっとだったのですが、その後も小さなパーティーみたいな雰囲気で、いろんな人があちこちで雑談しながらアートについて語っていました。お互いが知り合い、という人も多かったようです。皆さんアート関係の人だったのかな?ものすごくアットホームな感じでした。私はアート系ではないのでちょっと浮いた感じだったかもしれませんが、トークショーの内容はとても素晴らしかったし、ひらたさんの作品をじっくり見てると、なんだかすごく不思議な感じになって、楽しかったです。自分と違う視点を持った人とお話しするのって、いろんな発見があって楽しいですね。


奈良駅周辺をじっくり見て回ったのは初めてですが、とてもいいところでした。にぎやかで、でもうるさすぎず、人は多いけどごみごみした感じもなく、新しいものと古いものがうまく調和している感じでした。着物や書道関係のお店が多くて、それだけでも充分楽しめました。またゆっくり行きたいなぁ。
posted by かずみ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月23日

博物館探訪1〜ミュージアムレビュー:大阪国際平和センターピースおおさか&大阪歴史博物館〜

今日は、「大阪国際平和センターピースおおさか」と「大阪歴史博物館」に行ってきました。

ピース大阪は、ほとんど人がいなかったので、どれもこれもじっくり見ることが出来ました。1階は太平洋戦争全体についてと特別展示(今回は「鉄のカーテン時代」)、2階は大阪の戦時中の様子(とくに戦争末期の空襲が激しかった様子)、3階は現代の世界情勢と資料コーナーでした。
資料数が豊富で、解説も詳しいため全部を見て回るにはかなり時間がかかりました。教科書で断片的には習ったことのある内容が、多くの写真や遺品資料で生々しく語られていました。戦争についていろいろ考えたけど、考えがまとまってないので書きません。「話し合いで解決を」と言うけれど、争いはそんなにカンタンには解決しないんだよなぁ、と思いました。歴史の大きな流れに身をゆだねるしかなく、いざ戦線に立ったら「生きて帰って家族に会いたい」という一見利己主義的な理由で敵を殺したら、それは非難されるべきことなんだろうか?

博物館を出てからも、あれこれ考えたけれどやっぱり結論は出ず。戦争の話や展示や映画を見るたびにいろんなことを考えるけど、いくら考えても終わりがこない。戦争を体験してないから、というのもあるかもしれないけど、だからこそ客観的に考えられることもあるはずなんだけど、なかなかそうはいかない。難しい問題なんだよなぁ。


ピースおおさかから徒歩15分で大阪歴史博物館に到着。
あんまり時間がなかったので、特別展「日本の技と美」だけ見てきました。
あと2〜3日しかやってない展示だけど、すごいよ!!「日本の職人さんってすごい!」ってホントに思いました。あれが人の手で創られたなんて!
もしこれから行く人がいたら、受付で解説を借りることをオススメします。「漆器」「金工」「織物」などなど、いろんなジャンルわけがあるんだけど、その中でもさらに種類が分かれていてそれぞれに名前がついてるのよ。「織物」のコーナーだったら、「羅」(ものすごく薄い布地で、しかも編み方で模様がついているもの)とか「芭蕉布」とか「友禅」とか。名前もまた、雅な感じがするのです。

私が心ひかれた工芸品は、ひとつは「陶芸」コーナーにあった彩軸磁器、三代徳田八十吉さん作の輝彩鉢「黎明」。サーチエンジンで“徳田八十吉,黎明”で検索すれば画像がヒットしますので、特別展にいけない方は見てみてください。この色!ほんとにすごいです。いったいどうやってこんな色出すんだ!!って、思わず見入ってしまいました。

もうひとつは、「漆芸」コーナーにあった沈金、前史雄さんの沈金箱「小径」(こちらも“前史雄,小径”で検索すれば画像がヒットします。ただし、ヤフーでは出てこないので、googleで!)。漆塗りの重箱のようなものに、銀で竹が書き込まれてるんだけれど、黒と銀のたった2色なのになんだかものすごくインパクトがあるのよ!描画自体がグラデーションになってて、上のほうは明るく、下のほうが暗い。ほんとに、ナマで見たら感動です。これは必見!!

他にも、着物や人形、和紙など匠の技があちこちできらきら光ってました。この特別展は27日まで。オススメです!
posted by かずみ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする